◎フィーカ「Fika」ってなんのこと?
スウェーデンでお茶をすることをFika(フィーカ:英語圏でCoffee break)といいます。
このFikaの伝統・文化をとにかく大事にしているのがスウェーデンなのですが、ただコーヒーを飲むというだけではなく重要な意味合いがあります。
Fikaの文化はとても伝統があり儀式化されています。
コーヒーを飲みながら甘い焼き菓子やケーキ、シナモンロール、オープンサンド等を食べるのですが、ほとんど100%のスウェーデン人がこのFikaの時間を1日に何回か取ります。
朝の10時と午後の3時はほとんどの人がFIkaをしているため、電話をしても基本的には出てくれません。仕事より、趣味より大事なのがFikaなのです。
◎フィーカの目的と意味合い
他の国でもコーヒーブレイクはありますし、デスク脇にコーヒーを置きながら仕事をすることも一般的です。
ですが、スウェーデンでのフィカは少しだけ意味合いが違います。
フィカの目的はコーヒーブレイク+コミュニケーションなのです。同じ時間に仕事の同僚や家族、友人と1つの部屋に集まり、コーヒーやお菓子を食べながら雑談をしたり週末の予定を立てたりして会話を楽しむことが目的なのです。
仕事の上司や部下、教員と学生等身分や立場は関係ありません。
仲間として会話を楽しむ、これが大事なのです。
これによって職場での意思疎通がより進んだり、意見を自由に言える雰囲気を作り出したりと、いい効果がたくさん生まれるのです。

◎デートの口実にもピッタリwwなフィーカ
Fikaにはもうひとつ嬉しい効果があります。
例えば日本で好きな人をデートに誘う時、プレッシャーがありますよね?
どこの店に行こう、何を着て行こう、デートプランはどうしよう等々。。。
スウェーデンではその心配はありません。
まず気になる人がいたらFikaに誘えばいいのです。
喫茶店でのFikaはデートの口実に最も使われる常套手段であると同時に最も気軽な誘い方、誘う方にも誘われる方にもカジュアルでありがたいのです。
ここで会話が弾めばお互いの理解が深まり次のステップへ進めるかもしれません。
スウェーデン語でSka vi fika?(スカ ヴィ フィーカ?)といいましょう。
慣用句になっているのですが日本語で「お茶しない?」という意味です。
まずNoと言われることはないと思いますよ。
積極的に誘ってみましょう!
◎フィーカの補足
スウェーデンではフィーカに重きを置いていることが判って頂けたかと思いますう。
学校に通ったり就職したりする際には、いくら忙しくてもFikaの時間に参加しないと「スウェーデンのこと嫌いなのかな?」「私たちのこと嫌いなのかな?」と誤解されてしまいますので、できればFikaを優先してくださいね!